終わりがない

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キャンピングカー(モーターホーム)導入

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キャンピングカーの導入に踏み切った。トヨタのキャンピングカー等のベース車となる「カムロード」をコンバーションした「バンテック ZIL NOBLE」という車両だ。手っ取り早く解説すると、トラックのキャブ部分と後ろの荷台骨組みのベース車に、FRPで形成した居住区の箱を載せた車両。いわゆる"キャブコン(バーション)"と呼ばれる形態。日本ではキャンピングカー、海外ではモーターホームと呼ばれる車両だ。

キャンピングカーとは

ざっくりと解説すると、複数で就寝できる常設のベッドを備え、ガスが使えるキッチン、トイレ、シャワー、当然ながら清水と生活水の供給が行え、生活排水と屎尿を処理できるタンクを持ち、食事などが行えるテーブルやソファを備える車。いわば動く家みたいなもの。

導入した車両「バンテック ZIL NOBLE」の特長

日本のキャブコン車両は、車両後部に常設の2段ベッドを備えるものが多いのだが、この車両は常設のダブルベッドを備える。身長が183cmあることと、ともかく睡眠環境を最も重視した結果、この車両をチョイスした。同社のラインアップでおおよそ同価格帯に「ZIL 520」という車両が他にあるが、常設2段ベッド、バンクベッド(運転席上のベッド)、ダイネット(リビング部分)を展開してのベッドで約5名は就寝可能。これがもっともオーソドックスというか、メインストリームな構成だろうと思う。導入した「ZIL NOBLE」は、ダブルベッドに2名、バックベッドに1名と、かなり贅沢な作りになっている。おおよそのターゲットは「2人+1人」旅といった目的を持つ人たちなのだろう。

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側面から見ると、トラックのキャブ部(運転席/助手席)に大きな箱を載せた雰囲気がよくわかる。国産車なので居住部のエントランスは左側にある。これが輸入車となると、右側になる。キャブ部の上はバンクベッドになっていて、大人1人と子供1人がなんとか寝ることができるだろう。まあ大人1人がよいだろう。ボディ中央部の窓はアクリル2重の窓になっていてチルトする。ちょうどキッチン部分に設置された窓だ。よくできていて、断熱のために2重になっているのだが、内部にはシェードと網戸がビルトインされていて、必要に応じてロールスクリーンのように下ろせるようになっている。後方のドアはストレージになっている。なお、ボディ側面上部にはサイドオーニング(タープみたいなもの)が設置されている。

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右側側面。前方がダイネット、中央がシャワー&トイレ室、後方がベッドルームの窓になっている。なお、後方にエアコン室外機が見えるが、ベッドルームになんと家庭用ルームエアコンが設置されているのである。通常の車のようにメインバッテリーがあるのはもちろん、それとは別に居住部で使う様々な電力のためにサブバッテリーが3基搭載されている。家庭用エアコンはこのバッテリーで駆動するのである。サブバッテリーが満充電に近ければ、一晩程度はエアコンを駆動できるらしい。充電自体は、大容量のオルタネータによる走行充電、オプションで取り付けた100wのソーラーパネル×2で充電が可能な上に、外部電源で100vの線を繋げばそれでも充電は可能。自分の使い道からすれば、殆ど走行充電でまかなえるだろう。

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後方。ベッドルームに窓があり、右側面と合わせて2面採光となる。大きなハッチは、ストレージにアクセスするための物。面白いのが、ナンバーがとりつえけられるあたりが引き出しになっていて、生ゴミなどを入れておけるスペースになっている。右側のラダーは折りたたみ式になっていて、小さな子供などがあやまって登らないよう配慮されている。

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常設ダブルベッドの下がまるまる収納になっているので、そこそこに荷物を飲み込んでくれる。常設2段ベッドだとここまで広いスペースはとれないだろう。左側に見えるのは清水タンク。ポンプを介して、キッチンに供給される。先に記したナンバーのあたりの物入れはご覧の通り。

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居住部ダイネットから運転席。居住部は100V電源が取れるため、テーブルでPCを使って作業もOK。普通の車でもできなくもないが、長時間に渡ってきちんと作業姿勢が取れてスペースもあり、電源が取れるということが大事。

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運転席&助手席上のバンクベッド。さすがに座れる頭上スペースは無いが、大人一人寝る分にはそこそこのスペース。

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エントランス付近から後方をのぞむ。奥はダブルベッドが設置されたベッドルーム。ベッドの下は引き出しになっていて物入れになるのはもちろん、ベッドに上がるステップにもなる。右側はキッチン、左側はシャワー&トイレルーム。

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キッチンもよくできていて、ガラスの蓋の下にはコンロとシンクが現れる。ガラス蓋を閉じれば調理スペースとして使えるという寸法。なおキッチン側面には折りたたみ式の調理スペース用テーブルも備えられている。ガスは少し前までLPGタンクを搭載していたらしいが、なんとカセットボンベ2本でよい。これならどこでも調達可能でありがたい装備だ。シンクのフォーセット(水栓)は混合栓になっていてお湯もでる。なお、換気扇も装備し、上部とシンク下には物入れ、コンロ下は冷蔵庫になっている。

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冷蔵庫はそこそこの容量であり、一人なら二泊三日程度はなんなくこなせそう。アイスクリームの類いもOK。

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こちらがZIL NOBLEの最大の特徴である常設ダブルベッド。1900X1400というから、ダブルベッドといって差し支えないだろう。そして単なるマットではなく、一般的なベッドのマットレスのようなものが設置され、マットレスの下には堅さを調節できるプラスティックスプリングが備わる。つまり「きちんとベッド」なのだ。この車両の導入を決めたのは、このベッドがあるからこそ。それと、家庭用エアコンが装備されている点。

キャンピングカーの導入に至った理由

理由は簡単で、カメラマンとして年間5万キロ近くを走る。一度撮影に出かけると2千キロ近く走ることもザラにある。カメラマンの習性?として、陸続きなら極力車で出かける。それは機材が嵩張り重いという理由だ。また公共交通機関を利用するとなるとダイヤの枠に縛られてしまう。それに車でなければアクセスできないような所の方が大半だからだ。さらには宿の手配を事前に行えるようなスケジュールが組めればよいのだが、大半そうでない。もちろん全てやってやれないことはないのだし、10年近く自家用車でロケに出かけてきた。実際、キャンピングカーを買うとなると、おおよそ600泊ホテルで泊まることができるから贅沢な話だと思ってやってきたのだ。

深刻な問題として、一度ロケに出ると長期間デスクから離れることになる。撮影だけが仕事であればいいのだが、あいにくそうもいかない。いつでも何処でも作業ができる環境というのはこの上なくありがたい。もう一つある。年々こらえ性がなくなってきてるのだが、睡魔との戦い。SAなどで正真正銘、真っ平らで足を伸ばして布団で眠ることができるのは夢のような話。10年近くジト〜っと、街を走るキャンピングカーを見つめてきたが、生粋の車好き・バイク好きとしては、どうしても後回しになる車だった。乗りたい物、他にいくらでもあるから。

ZIL NOBLEを選んだ理由(競合車種や輸入車との比較)

まず一寸先は闇、いつでも手放せて現金化できること。国産キャブコンのメーカーでバンテックの車両は評価が高く、手放すのがラクだろうということ。実際、いろんな車種を検討してみたが、パッケージング等々よくできた車両だと思う。全長が5Mちょいなので、ハイエースよりも取り回しはよいはず。一般の駐車枠に止められる。これが6M以上になると、途端に駐車するのにも難儀するだろう。というわけで、メインストリームにある車両だということ。国産のキャンピングカーは、ベースがカムロードかハイエースかといったところだが、どちらもベースとしては少々心許ない車両だ。輸入車はその点、ベース車両がしっかりしていて乗り味が段違い。かなり輸入車も検討したのだが、家庭用エアコンを取り付けたりが難しかったりと、日本の事情で使うにはいろいろと難がある。なお、ZIL NOBLEのような常設ダブルベッドという車両は少し珍しい。詰め込み思考で考えれば、常設2段ベッドで就寝人数が多い車両のほうが手放す際も引き合いがよいのかもしれないが、まあ珍しさもあるだろうから、ヨシとしようと。

購入した車両について

購入した車両は限定車らしい。30台限定で、なにやら外装のカラーリングが違い、エアロパーツが付き、、内装もカラーリングが違うらしい。このあたりは別にどうでもよくて、むしろ標準車のほうがよいなと思うぐらい。限定車になった理由は単純に納期の問題。自分は在庫車両を購入したのだ。新規にオーダーすると平気で半年は待たされる。手作りみたいなもんだから。なお、自宅が寒冷地のため、4WD。ディーゼルターボ。

吊るし以外で取り付けた物

100Wソーラーパネルをルーフに2発、ナビ&ETC、居住部用テレビ、社外ホイールにタイヤのサイズアップ、エアサス、ショックアブソーバ、スタビライザー、といったあたり。主に足回りを重点的に。耐荷重的に一杯一杯で、ノーマルのホイール&タイヤではかなり厳しい雰囲気だった。また所詮トラックなので、エアサスがかなりスタビリティに繋がるだろうということで。

たとえば、こんな使い道

日程のお尻だけ決めて、あとは日程とタイムテーブルを一切計画しなくてよいロケ。撮影しながら、ダイネットでデスクワークしながら、疲れたら道中で酒を買い、その場で寝る。

魚が食いたい。銚子まで出かけるか。夜のウチについて一杯やって寝る。朝目覚めたら食材調達、その場で調理、たらふく食べて昼寝、帰る。

所構わず景色を見ながら飲んで寝るか。

銀座で飲みたい。コインパーキングに車を突っ込み、サブ電源で家庭用エアコンを回したまま飲みに出かける。飲み終わって帰ってきて、冷えた居住部で寝て、次の日会社へ。

まあ家ごと移動するようなもの。

現状。

現在吊るし以外のものを取り付けるための、納車準備中。

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どうやら、いまエアサスの取り付けが終わるあたり?エアサスといっても、リーフサスを取り外すわけでは無く、あくまで補助的な働きをする。耐荷重的にサスに手を入れるとなると、単純にリーフ増しをすることになるが、そうなると跳ねて仕方がない。エアサスならコントローラーで走るシチュエーションに応じてリアルタイムに具合を調整できる。たとえば寝るときにはエアを充填して、キャビンが揺れないようにするなんてことも可能。

まとめ

考えてみれば、これまで買ってきた車の中では最も切実な購入のような。。購入に際して、10年近く考えて、いろいろと比較したり、長かったのだけれども。これがまた、世間に情報が殆どなくて困った。納車されたら、いろいろレポートしたいと考えている。仕事の面で切実なのだが、先に記したとおり、仕事関係なしにもそのうち購入していたとは思う。昔から興味があった。面白いものだなあと思うのは、人というのは思っていること、考えていることの方面に進んで行くということ。自分の場合、ロケにでかけても撮影はオマケのような気がする。車もバイクも大好き。しかしそれ以上に走らせるのが好きだ。それも淡々と長い距離を。いつしか、淡々と長い距離を走り、写真を撮るのが仕事になったが、どうも仕事がオマケなような・・・。